高橋早苗

グリーンブックの高橋早苗のレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
3.5
旅モノには音楽がつきものね♪
まるで未開の地を行くような
ディープサウス(アメリカ中西部)を廻る8週間のツアー


運転手トニーの「ケンタッキー!フライドチキン食うぜ!」のノリと、その食べっぷりを観ながら
…上映期間中だけでも、コンセッションにKFC(バケツ!笑)とPIZZA、それからカティサーク置いてくれ。と思ったわ…飲んだらすぐ落ちるね。映画どころじゃないww
ドン、毎晩一本て!どんだけやねん。


ドンが何故、あえて、さらに虐げられそうな土地へのツアーを敢行したのかは
道中の、彼自身のあるセリフにギュッとつまってる


これは居場所の話。居場所を
見つけてく
作ってく
守ってくための戦いになる時もあるね。
その間の「旅は道連れ」話。



背景には
根深い人種差別の歴史があるけれど
この作品は、それを声高に叫ぶでなく
人種、というより
一人の人、ヒトとヒトの間を描いてる
そこが今どきだな。と感じる。


分かってほしいこと
分かりたくないこと
そして
知られたくないこと
知りたいこと


二人の男は
いがみ合い、ぶつかり合い
認め合い、協力し合いながら
お互いを知っていく


ホワイトクリスマスのNY
自宅へ帰ってきたドンの
“玉座”にも座らず
まるで初めての場所に来たような
所在なさげな顔ったらない(*´艸`*)


旅を終え 大切なものを得た人の顔だ
だから一族勢揃いで盛り上がるトニーの家に 一人現れるのよね

…ねぇ、奥さん。嬉しいよね!
あんなバレバレの手紙でも^_^
高橋早苗

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