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グリーンブックのバロウズのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
3.7
アカデミー作品賞受賞作。
黒人差別が色濃く残る60年代、黒人たちが安全に旅をできるようにと発行されたガイドブック「グリーンブック」という物の存在を知ったのは初めてだったのでそこは興味深かったです。

ただ心温まる良い映画であることは間違い無いんですが、なんだか都合良く話が出来過ぎのような気がして少し引っかかってしまった。
あらすじに書いてある以上の事は起きないし、60年代アメリカ南部の黒人差別なんてあんなもんじゃ済まなかったはず。
良くも悪くもエンタメ映画として表現は限りなくマイルド。そりの合わない二人が行動を共にしていくうちに友情が芽生える、という王道ロードムービーで万人が感動できる。
それに加えて実話ベース、人種差別、LGBT要素もあればそりゃアカデミー賞取りますわな、と冷めた視点で観てしまったのですが、ただ単に自分が捻くれてるだけですね。

がさつで無教養なヴィゴモーテンセン、気品ある態度のマハーシャラアリと俳優陣の演技は申し分無いです。
あとヴィゴがやたら食いまくる!観てるだけで腹が減ってくる。飯テロか。

クリスマスシーズンに家族や大切な人とKFCでも食べながら見るにはピッタリな映画かもしれません。
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