ジェイコブ

海底47m 古代マヤの死の迷宮のジェイコブのレビュー・感想・評価

3.3
いじめられっ子の女子高生ミアは、考古学者の父が再婚した相手の娘で義姉サーシャと不仲で、常に孤独を抱えていた。ミアとサーシャの中を取り持とうと考えた両親は、二人にサメの鑑賞ツアーへ参加させる。ツアー当日、サーシャの友人であるアレクサとニコールが、スリリングな体験ができると言って、ミアとサーシャを海底洞窟を見るためのケープダイビングへと連れ出す。マヤ文明の遺跡が残る海底洞窟を訪れた四人は、今までに見たことのない神秘的な光景を目の当たりにして喜びに湧くが、ニコールが誤って神殿の柱を倒してしまい、その衝撃で洞窟の入り口が塞がってしまう。騒ぎを聞きつけたミアの父の助手が助けに来るが、そこにホオジロザメの群れが現れ、ミア達に襲いかかる……。
海底にゲージごと沈んでしまったダイバーがサメや酸欠に襲われる姿を描いたアメリカ映画「海底47M」の次作。極めて閉鎖的なシチュエーションであった前作に対し、本作はマヤの海底神殿〜洞窟〜海と、かなり動きが見られるのが特徴。
内容は、これぞTHE B級と言わんばかりの登場人物達と、中身の薄さ。タイトルに「マヤ 死の迷宮」と入ってるものだから、てっきりマヤの呪いも関わってくるのかと期待して観たら、単にサメに襲われるJKとその仲間達のお話だったので、思わぬ肩透かしを食らった(ミアがやたら博識なのはこの際目をつぶろう笑)しかしクライマックスの、ラストスパートと言わんばかりのサメと人間の攻防は、思わず手に汗握る凄まじさもあったので、退屈しのぎに見るのは良いと思える一本。