かるまるこ

海底47m 古代マヤの死の迷宮のかるまるこのレビュー・感想・評価

3.8
ラスト全振りカタルシス特化型映画で、途中我慢を強いられるが、最後はスカッとできるのでオススメ。

フォーマットは前作まんまだし、マヤ文明関係ないし、やっぱり水中だと何やってんのかわかんないから、う〜ん…と思ってたら、最後の最後にどかんと解放してくれる。

途中もっと空気のある所があってそこでマヤ文明の謎とか解くのかなと思ったら、申し訳程度のエアポケットが数か所あるだけで、ずっと息苦しい心理状態を強いられる。
この手の映画の基本は緊張と緩和。そのシーソーゲームでサスペンスを高めていくのだが、途中まで緩和が圧倒的に足りず、これは失敗作かな…と思ったら、ラストのための敢えての作戦だった。

中盤のメリハリを犠牲にしただけあってラストの解放感がスゴい。しかもひとりの女性の成長譚として、さらに彼女が抱える問題にもきっちり落とし前を付けるので、それらがラストで渾然一体となってより一層の相乗効果を生んでいてカタルシスがハンパない。近年まれに見る解放感。思わず声が出そうになった。
かるまるこ

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