このレビューはネタバレを含みます
韓国のホラー映画。登場人物の主観画面となる撮影方式をPOV(主観映像)と呼ぶことを本作で知りました。感想としてはとても楽しめました!恐怖ポイントもたくさんあって良かったし、作品も一時間半とコンパクトで最後まで気が抜けるような場面が無かった所も良かったです。
まず病院到着までダレないのが良かったです。病院の説明からYoutuber達の挨拶~到着までがスムーズ。時間を見直してみると本格的に画面が暗くなるまで(病院到着して夜を迎えるまで)たったの15分ほどでした。
終始陰鬱で暗い雰囲気のホラーも良いですが、個人的にはその世界の明るい場面、本作でいう所の飲み会とかアクアレジャーとかを楽しんでる場面のような日常風景を見せてもらったりするとグッと登場人物にリアリティを感じる事が出来て好みです。ドローンや追跡カメラといった小道具がホラー演出に一役買っているのもとても魅力!
特に好きなシーンが2つありまして。
まず一つにホラータイムズのリーダー、ウィ・ハジュンが仲間にしびれを切らして自ら探索に出向くシーン。窓に異様な素早く動いている謎の物体を見つける所。あれの不気味さがとても怖くて好きです!恐怖がスピードを身に着けたらそれはもうゴキブリ並みに最悪じゃないですか。その後に自分自身が絞められる(?)所と分かるわけですが、過去の自分が外でカメラ構えてて背後には霊がいる時間軸がどういうこっちゃなわけですが。自分としては正体が分からない時がとても怖かったです。
二つ目、なんといっても402号室のシャーロットが一番恐怖だったんじゃないかなと。こんな目に合うなら一瞬で黒目に堕とされた方がマシだと思う。奇怪なポーズでこちらを向く謎の人物。体に縦に赤線があるのは手術痕か。カメラを動かすたびに、「いやいや目離すなって!」と言いたくなります。もちろん逃げるためには周りを見渡さないといけないわけですけども、こういうのは視線戻した時目の前に距離詰めてくるから!となんの根拠もない空っぽなアドバイスを投げつけたくなるヒヤヒヤ感が最高でした。
ドアノブが回されたことから402号室の中にシャーロットがいたのは間違いないと思うけど、その後三人が入った時は天井付近に水があってドアが無い部屋になってました。本当の402号室ではなかった?天井の水は浴室に繋がってるのかな~と思ったけど浴室は3階で402号室は4階でそれは無さそうだけど、時間も場所もこの病院周囲においては常識の範囲で測っては生きて帰れないのかもしれない。過激な視聴者稼ぎは身の破滅に繋がるのは、配信業が主流になった全世界で共感されそうですね。