てる

コンジアムのてるのレビュー・感想・評価

コンジアム(2018年製作の映画)
3.0

面白いとは思うがもう一捻りほしい。
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』や『REC/レック』といったようなモキュメンタリー作品だった。心霊物であるならば『パラノーマル・アクティビティ』の方が面白かったかな。

冒頭で心霊スポットの紹介をしているが、どうも韓国では有名な実在する心霊スポットらしい。色々いわくはあるそうだが、それが推測なのか創作なのかはわからない。いや、そんなことはどうでもよくて、それが演出として効果的に使われているのかどうかだ。
あまりそう思えないのが残念だ。

幽霊が出てくるのは当然怖い。だが、その幽霊と噂が合致してるかどうかはわからないし、後半の方は、もはやその設定があったことすら忘れていた。
もっと関連つけて描いたならドラマもあったことだろうが、ホラーにふりきってしまったので、その辺はかなり雑になっている。

良くも悪くもお化け屋敷のアトラクションを観ているようだった。怖いところのツボは押さえてはいる。確かに怖い。
でも、ちょっとあざとすぎる。そのあざとさがいいのかもしれないが、チープ感が出てしまっている。ここでビックリしてねー! というアトラクション感が出てしまっている。

面白い作品ではあるんだけど、最後は全員行方不明ではリアリティーがない。なんとか物語の辻褄を合わせて、もっと後味の悪い話しにしてほしかった。
面白くなりそうだったのに、惜しい作品だと思う。
てる

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