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Buy Me バイ・ミーのyokoのレビュー・感想・評価

Buy Me バイ・ミー(2018年製作の映画)
3.3
ロシア映画が観たくて探しているがなかなかサブスクにない。あとタルコフスキー的なやつとかDAUみたいなザ・コア・ディープロシアじゃなくてもっとフラットなロシアね。ロシア検索でこれが関連に出てきたので視聴。バイミーってタイトルだとウェンザナイッ!感が漂うがBuy meのほうで売春の話。
やはりロシア語はフランス語に似ていて映像がなければフランス映画と勘違いするかもしれない。パジャルスタとかもモジェット的な響き。トルシエとかジュルジュルいいそうじゃろ。
登場人物はパリにちなんでいる人もいるが、都会、金持ちという記号だけでなく、ナポレオンとやり合うまでのロシアの貴族の間ではおフランスは当たり前だったようで、今もなお洗練されたものとして深い憧れがあるのかもしれない。
冒頭のドリーミーなギターアルペジオに気だるいボーカルがツインピークス的でもう少し聴きたいがすぐ終わる残念。
でもただのギャル映画では終わらせないぞ!という 不穏さは出て良い。

主演の女3人を観ているとレッドスパロウのジェニファーローレンスはかなりロシア工作員にリーチしていた。

売春指導教官が「自分から触るのはダメ、汚れているから」この無駄なモラリティ感はアメリカやラテンの映画にはなさそうで好き。

全般的に点数が高くないのは、おそらくはっちゃけエロ→教訓めいたENDだけでしかなく、A24のスプリングブレーカーズのような、「その先」的なコクがないからだろう。
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