えむえすぷらす

フロントランナーのえむえすぷらすのレビュー・感想・評価

フロントランナー(2018年製作の映画)
5.0
88年大統領選。民主党有力候補のハート議員のスキャンダルでの崩壊を描く。前半は退屈。それがある新聞記者が相手にしなかったタレコミ電話と他の情報の一致からハートを追い始める所から収拾のつかない展開の中で人の尊敬を失っていく様は見もの。
ワシントンポストの女性記者が一人の女性に対する信義を守れない嘘つきだと批判した点は、彼が女好きを隠して都合よく振る舞う一面を刺していた。
劇中84年なら大丈夫だった事でも88年の今がダメだとスタッフに言われる。FBIフーバー長官が政治家スキャンダルコレクション収集に部下を使っていた頃は女性スキャンダルはあまり表に出なかった。それが88年には女性票の信任を失いかねない事態に変化していた。

彼は大統領選を撤退。後の民主党政権で公職にも関係している。

エンドロールに入る際に出たテロップは一番驚愕した。