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John From(原題)のsonozyのレビュー・感想・評価

John From(原題)(2015年製作の映画)
4.5
リスボンの夏、二人のGilrs(15歳)のなんとも不思議なテンションの夏休みのお話。

裸足で涼むため、アパートのバルコニーに水を張り(ビーサンが浮いてる)、ビキニの上とデニムのホットパンツ姿&コーラ片手にビーチチェアで日向ぼっこするリタ。この冒頭から最高。

お互いを何故かパウロ・ロドリゴ!という名で呼び合う(こういう訳わからん感じも好き)、仲良しのリタとサラは同じアパートに暮らしていて、ドアが青、内側が赤いエレベーター(これも可愛い)の上の棚のような場所にメモを置きあってやりとりしたりしてる。

リタはイケメンな彼氏がいる(SEX関係あり)が、どうやらもう会いたくない様子。
ある日、アパートのエレベーターで、可愛い娘を抱いているお父さんに出会い、サラからリタの家の1階下に越してきたフィリペという人で奥さんはいない感じよと聞くと、何故かそのフィリペに一方的に思いを募らせるリタ。

毎日、違う色のTシャツorタンクトップとホットパンツ&ビーサンで(どれも可愛い)、市民ホール?か休校中の学校か?のオルガンを弾きに行くリタは、ある日メラネシアのアート&写真展に行ってみる。
展示写真に撮影フィリペの名を発見し、メラネシアの世界に没入しつつ、フィリペへの思いが高まっちゃうリタは、メラネシア絵画風メイクをしてみたり・・・

タイトルの「John From」とは、メラネシア(バヌアツ)の言い伝えで、昔、住民がアメリカの飛行機が空から食料を落とすのを見て、空から幸福をもたらす人と崇め、その飛行士が「John from America」と自己紹介したという寓話からのようです。

ということで、リタはフィリペをJohn From的に崇め、ついに・・・

このこの世界観にぴったりのゆるめの音楽(リタは懐かしいiPodを愛用)、リタとサラのやり取り、リタの両親の空気感、意味なさそうなカットやチープなCGの挿入など、この不思議なテンション、クセになる。笑

結局、どういう事になったわけ?的なエンディングと「Lambada(Kaoma)」♪も最高でした。
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