トゥーン

からっぽのトゥーンのネタバレレビュー・内容・結末

からっぽ(2018年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

武蔵野美術大学の卒業制作で、pffアワードエンタテインメント賞を受賞した作品。美術やロケ地にしっかりとお金がかかっていて、プロの映画と遜色ない作りになっている。ところどころに、まちのからっぽさを示すカットになるよう、工夫されていて良かった。
色んなアルバイトをしていて、その都度、都合がよくなるように、演じ分けている。自分という確立したものがないまち。前半はそれを示す演出が面白かった。
後半からは、セリフも少なくなり、いまいち分かりにくい感じになっていた。ラストはおそらくこうなんだろうというのはあるが、正解かは分からない。からっぽな自分というテーマであるからこそ、解釈の分かれる曖昧なものにせず、もっと明解な心情の変化にして欲しかったところもある。
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