RaLa

からっぽのRaLaのネタバレレビュー・内容・結末

からっぽ(2018年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

PFFから。

タイトルから惹かれていたところあったんだけど
めちゃくちゃ好みの作品でした。
身につけるって、案外限界がないのかなと思う。
例えば、指輪をつけます!ってなった時
指は10本だから10個しかつけられないように思うけど、
指輪の形によっては一つの指に対していくつも、つけられる。
武装する限界はあんまりないと思うけど
武装すればするほど、裸の自分がわからなくなる。
でもさ、裸の自分はからっぽなんかじゃなくて
【らしさ】なんだと思うんだけどな。
「からっぽでいいじゃん。
人間、誰しもからっぽだよ。」
って言葉が綺麗事で、きっとこの主人公に届かないこともわかってる。
「役者になればいいのに!」って言葉が届かないのもわかってる。
でも、まぁ…
いろいろ言いたいこと言った後に、こんなこというのもなんだけど
多分、この主人公が赤色身に付けてる以上は大丈夫そう。
うん、生きよう、わからないまま。

クリーニングしてくださいのメールに対して笑ってるのがとても心がキューっとなった。
車のワイパーだけの画も、切なくなった。
雪の中での三人もとても素敵な画だった。

キャスティングが大成功すぎる。
ラスト5分の主人公の顔の芝居、めちゃ好き。


野村監督のインタビュー
https://cinemarche.net/interview/nomuranao-interview/
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