このレビューはネタバレを含みます
PFFから。
タイトルから惹かれていたところあったんだけど
めちゃくちゃ好みの作品でした。
身につけるって、案外限界がないのかなと思う。
例えば、指輪をつけます!ってなった時
指は10本だから10個しかつけられないように思うけど、
指輪の形によっては一つの指に対していくつも、つけられる。
武装する限界はあんまりないと思うけど
武装すればするほど、裸の自分がわからなくなる。
でもさ、裸の自分はからっぽなんかじゃなくて
【らしさ】なんだと思うんだけどな。
「からっぽでいいじゃん。
人間、誰しもからっぽだよ。」
って言葉が綺麗事で、きっとこの主人公に届かないこともわかってる。
「役者になればいいのに!」って言葉が届かないのもわかってる。
でも、まぁ…
いろいろ言いたいこと言った後に、こんなこというのもなんだけど
多分、この主人公が赤色身に付けてる以上は大丈夫そう。
うん、生きよう、わからないまま。
クリーニングしてくださいのメールに対して笑ってるのがとても心がキューっとなった。
車のワイパーだけの画も、切なくなった。
雪の中での三人もとても素敵な画だった。
キャスティングが大成功すぎる。
ラスト5分の主人公の顔の芝居、めちゃ好き。
野村監督のインタビュー
https://cinemarche.net/interview/nomuranao-interview/