れ

からっぽのれのレビュー・感想・評価

からっぽ(2018年製作の映画)
3.9
(なおさんが丁寧に丁寧に作り上げていた感じ、アフタートークで感じ取ったので以下メモ)

本当の自分を探さなきゃ、とか思わなくていいと思う。演じている私も嘘ではないし。

私の数は、目の前にいる人の数だけいて、相手の中に存在する自分を見たときに、相手の中にいる私は拭えない。
相手の幸せのために自分をつくろってても、その人がいなくなった瞬間にわかる自分とか…

赤い服が多いのは?こだわり?
赤い気持ちの女だな、と思ったから
ヨシトくんが好きになった場面が赤い服だったから、もっと描かれた自分になりたくなってゆくのを赤が増えてゆく

からっぽの自分を見せない一生懸命さ、ヨシトといたいとおもう一生懸命さ
愛しさと滑稽さ
日常の中にいる、まちの感情

ポップさと三角関係がフランス映画っぽい?
なおさんはポップで不気味なものが好き。だからこそ。

動けないのに動いている息がつまる感じ
乗っている時の車の場面がエンジン音を消している
(雪が深いばめんは、長野県戸隠)

自転車を漕ぐ肉体は自分のもの
他のものは塗り替えられたり拭えないものだけれど、自転車だけはずっと乗っていたもの
誰の目からも逃れた自分、やっと一人になって生きてゆくんだ、という象徴
れ