【過去に観た映画】2019.7.27
日本国憲法を擬人化した
「憲法くん」を渡辺美佐子が演じる。
そして、彼女が行っている「夏の会」の原爆朗読劇のドキュメンタリーが入る。
ちょうど、今月の市民劇場で
朗読劇を、生の舞台で観たばかりだったので、演じた新劇のベテラン女優たちのインタビューは、身近に聞こえた。
戦争の悲惨さを次の世代に伝えていく表現活動の大切さや正義。
関わる一人一人の思いや覚悟。
それでいて、現実の大変さ。
広島の原爆で失われた若い命。
その最後の言葉を読み上げる。
渡辺美佐子は、
最後の言葉で、一番多かったのは、「お母さん」そして、次が
「天皇陛下万歳」だったと語る。
切なくて涙した。
そして、渡辺美佐子の初恋の人
の名前を広島の慰霊碑で
などる姿にまた涙があふれる。
多くの方が亡くなったが、
一人一人に寄り添う人がいる。
数じゃなく、その一人の命が
あまりに重い。
でも、
「最後の言葉を残せた者は、まだ幸せ。言葉を告げる誰かに看取られたから」
多くの人は、一瞬にして、
生を閉ざされ、言葉すら残せなかったのだと。