ちろる

コネチカットにさよならをのちろるのレビュー・感想・評価

コネチカットにさよならを(2018年製作の映画)
3.4
不器用で、素直じゃなくて、なかなか哀れなおじさんの、アチャーな展開。
冷ややかな元嫁、冷ややかな元友人夫婦。
淡々と進むのかと思いきや、なかなかショッキングな展開が訪れたりもする。
熟年離婚をした中年男性の孤独は見ていて辛いけど、同じく中年であるはずの元妻もまだ大人になりきれてない。
とんでもなく悪い奴が出てない代わりに完全なる「良心」の存在もなくて、ぼやっとした印象のお話になってるけど、このぼやっとした感じこそがリアリティなのかもしれない。
こだわりを捨てる
プライドをし捨てる
意地を捨てる
これが出来た時、に本当の意味で大人になれるはずだけど、なかなか捨てられないのが普通。
リセット?出来たようなラストに主人公の明るい未来を期待しつつ、大人になりきれない中年男女を見て何となく自分の将来の事がふと不安になるような作品でもありました。
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