最後の追跡で知られるデヴィッドマッケンジーが監督をしクリスパインが主演した歴史映画。スコットランドの領土奪還に貢献した男たちの話。
最後の追跡が大傑作なので鑑賞してみましたが、今作は評判ほど酷い映画ではありませんでした。クリスパイン、フローレンスピューを筆頭に役者たちは良い演技をしていたし、最後の追跡同様に撮影も素晴らしかったです。また、セットや衣装にもお金がかかっていて、ビジュアル面ではなかなか見応えがありました。ただ今作は肝心な場面での脚本と編集が悪かったです。大して前触れもなく気付いたら主要人物が死んだりするし、クリスパインとフローレンスピューが演じるキャラクターの距離の縮まり方も若干不自然なように感じました。そもそも脚本家が5人もいるっていう時点でどうかと思います。膨大な素材の繋げる時に編集でミスったのか、それとも脚本の段階で話が上手くまとまらなかったのかは分かりませんが、映画序盤は全体的にごちゃごちゃしていたし、せっかく良い俳優たちが揃っている割には色々と勿体無かったです。緊張感を煽る演出が上手く、優れたルックが多かったのに対して、要所要所に物語から気持ちが離れる瞬間があったのが残念です。
今作も嫌いな映画ではないけど、最後の追跡が大傑作だったのは改めてテイラーシェリダンによる功績が大きかったのだなと思いました。
