筑前助広

アウトロー・キング ~スコットランドの英雄~の筑前助広のレビュー・感想・評価

3.7
色々違うが、目を細めて観れば、メルギブ主演「ブレイブハート」の続編のような位置づけが出来る作品。
事実として、物語はウォレスの反乱末期、そして刑死をきっかけに動き始める(八つ裂きになったウォレスの肉塊が登場するよ!)
「ブレイブハート」が好きなので、開始当初は結果的にウォレスを見捨てた主人公(ロバート)には複雑な感情を抱いていたが、その苦闘を目の当たりにして、「良い王様じゃん」と見直す結果に。
ラストのバノックバーンの戦いは、最近視聴した「キング」同様に、小数で大軍を泥濘に誘い込むという展開。迫力はあり、チャンバラ好きとしては大いに楽しめました。ただ、窮地に陥ったロバートが巻き返すまでの期間が短く、それが重厚さを失わせライトな時代劇という印象を与えている。
しかし史実的に誤りが多いが重厚な「ブレイブハート」と、地元の評判通りに英雄を描きつつも重厚さに欠ける「アウトロー・キング」。好みが分かれるところでしょう。
筑前助広

筑前助広