司馬遼太郎作品の中でも特に好きな『峠』の実写映画化ということで、楽しみにしていたら翌年に延期となり落ち込み、一年後やっと公開が近づいたと思ったらまた翌年に延期。そしてようやく公開されました。ですが度重なる公開延期を経た割には…といった感想になってしまいました。
個人的に残念だったのは、北越戦争が中心になってしまったことです。原作に準拠するならもっと河井継之助の人物像にフォーカスして、陽明学を交えながら河井の行動・思想を細かく演出して欲しかったです。上映時間がとんでもない長さになるので、削らざるをえなかったのかもしれませんが…
