カズザク17

峠 最後のサムライのカズザク17のレビュー・感想・評価

峠 最後のサムライ(2020年製作の映画)
3.0
歴史は、勝者が書き残すモノ。勝てば自動的に官軍に、負ければ強制的に賊軍となる。だから、官軍=全員が正義ではない。中には、時代の流れ・勢いに流されるまま、主義・主張に関係なく官軍に…という人も多い。一方で、賊軍の中にも、高い志を持った、将来の日本の事を真剣に考えている人が居る…と言う物語だったように思う。
どちらにも属さないで中立という立場を保ち、戦争を回避する為に調整する役割に徹する。理想を追い求め、理想が崩れ去った時は、最終手段として戦争を選択する。負けはしないが、勝ちはない…と口では言うものの、最初から負ける事がわかっている。避けては通れない現実としても、虚しさだけが残る映画だった。