オーウェン

バスターのバラードのオーウェンのレビュー・感想・評価

バスターのバラード(2018年製作の映画)
4.5
当初はTV用のシリーズらしいが、映画用に変更された形。
その名残のため、6つのオムニバスのエピソードによるブラックコメディ。

どの話もコーエン兄弟がいかにも作りそうなエピソード。
不条理な展開や、思わぬところでの笑い。

1話目は表題作。
歌を歌う陽気なカウボーイのバスター。
バーで一悶着あり撃ち合いの勝負になるが、永遠は無いのだ。

2話目「アルゴドネス付近」
銀行強盗のカウボーイが争いに巻き込まれ、絞首刑の憂き目に。
その後の不条理もあるが、カウボーイは落ち着いて最期を迎える。

3話目「食事券」
興行主が目玉に見つけたのは四肢が欠損した青年ハリソン。
物珍しさに客が集まるが、それを超える存在を興行主が目のあたりにし、ハリソンは達観する。

4話目「金の谷」
老人が探し求めていた金塊が出る鉱床。
やっと発見したと思ったら、やってきた男がそれを奪おうと銃を撃つ。

5話目「早とちりの娘」
キャラバンと旅するアリスが、護衛と親しい関係になりプロポーズを。
だがネイティブアメリカンがやってきて、1体多勢の銃撃戦に。

6話目「遺骸」
ホテルに向かう馬車の中で会話する5人。
物騒な話が交わされるが、それが最後に現実になり、恐る恐る目的地に到着してしまう。

どの話も長編に膨らましても問題ないが、これぐらいのショートにすることで味が出るのは間違いない。
いずれにせよコーエン兄弟の作品はやはり面白い。
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