ちろる

若草物語のちろるのレビュー・感想・評価

若草物語(2018年製作の映画)
3.8
過去に何度も映画化されている「若草物語」
まだ観てない「ストーリーオブマイライフ/わたしの若草物語」を心待ちにしているけれど、とりあえず現代版のこちらも鑑賞。
現代を舞台にしてるけど1994年版の脚本をなぞっている感じもある。
若草物語の主人公ジョーって、気性が激しくて、不安定で頑固で正直「めんどくさい女」なんですよね。
だからこそ、この物語はこのジョーをどう魅力的に演じるのかがこの作品の鍵となると思う。
名作とされる1949年のジューン・アリソンと94年のウィノナ・ライダーのジョーは素晴らしかったので、比べてしまうと、サラ・ダベンポートはジョーの優しさよりわがままなところが目立って少し魅力に欠けるのが残念。

ただ、この作品の良かったところは、四姉妹で贅沢な夢を見ることさえなかった病弱なベスをちゃんとクローズアップしてくれた点。
ベスは悟りを開いた天使みたいな心の優しい女の子だけど、現代版らしくたまにウィットの効いたジョークも言う。
ベスが大好きなわたしとしては、このベスのキャラクターがすごく気に入って、巻き戻してまたベスのシーンだけ観返してしまったくらい。
もっとライトな感じなのかと思ったけど、ちゃんと原作に忠実で、リスペクトしてるの事は感じとれました。
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