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華氏 119のnaomiのレビュー・感想・評価

華氏 119(2018年製作の映画)
4.2
ボーリングフォーコロンバインやSiCKOのようにひとつのテーマを掘り下げたものではない(選挙制度、水汚染、銃乱射などをいったりきたりで少し分かりにくい)し、華氏911ほどエンタメ性も強くないが、本作もマイケルムーアの衰えない情熱が感じられて素敵だった。
日本の歴史やエリンブロコビッチの例など公害は大企業が引き起こすもの、という認識だったけれど、自治体が主導し、惨状を知っていて隠蔽を続ける(しかも関係者も怖くて告発できないようなヤクザな状況)というのが、信じられなかった。しかもこれが2014年〜16年という、つい最近の出来事というから前進どころか急後退している。。(21年に知事は起訴されたが悲しいことに 22年に無罪が確定している。)
アメリカ国民が、どこにも味方がいない、投票先がないという失望を乗り越えて、民主主義を復活させ、トランプの再選を阻止することを心より願う。
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