二代目には竹山の名が重過ぎたのかも
津軽三味線の名手:高橋竹山の生前ビデオを主に彼を取り巻いた人たちへのインタビューで構成されるドキュメント映像。
初代竹山に関しては検索した動画を多数視聴し、書籍もできる限り読んでいたので特別の新鮮味はなし。
一つ感じたのが二代目竹山となった方にはその名前が相当重かったのではなかろうかと。
音楽素人に過ぎないが初代の演奏はオオッーと感嘆する何かが間違いなくある。それが演奏描写なきスチル映像の唄の伴奏であっても。
ところが二代目の方の演奏は感嘆する一歩手前で停滞してしまう印象。厚みと伸びとうねりが違うというか・・・
勿論ブラインドテストしてみれば区別はつかないかもしれないけれど。笑
二代目の方の青森での公演映像は挨拶や合間の話もなくどこかよそよそしい演奏と感じられた。
初代が岩手で津波に遭遇した場所に二代目も役所の人と足を運んでいたが、そこでのコメントもいやその他のコメントもどこか空々しいものに聞こえたのは私の気のせいばかりではないと思われる。
他のお弟子さんは気負いのない自然なコメントと感じられたので、2代目の方との対比が一層際立った印象。竹山の名を襲名したばかりに常に初代と比較される宿命を背負ってしまったのは大変なことだったろうと思わないわけにはいかない。
002009