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津軽のカマリのゲルのレビュー・感想・評価

津軽のカマリ(2018年製作の映画)
4.4
とても見応えのある素晴らしい作品。
無駄な部分がひとつもなく、構成のうまさのおかげもあって最後まで楽しく観られた。
初代高橋竹山の味わい深い語りから始まり、親族やお弟子さんによるお話も興味深い。
旅、イタコ、白梅之塔、ねぶた、津波……多くのエピソードが盛り込まれていて学ぶことが多かった。
ほぼ全編に日本語の字幕がつくので安心。
「弥三郎家」の歌や、いごく穴のエピソードの辺りは妙に怖くて背筋が寒くなった。
PS2ゲーム『シャドウハーツ』(2001)の恐ろしい昔話のシーンのようだった。
いごく穴については漫画家・山岸凉子の『鬼』という作品にも描かれている。

自分以外の観客はほぼ年配の人か外国人だったが、どの世代でも楽しめると思う。
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