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津軽のカマリのmitakosamaのレビュー・感想・評価

津軽のカマリ(2018年製作の映画)
2.9
スカパーにて。秋田出身の嫁ちゃんと見ました。津軽だけどちゃんと字幕無しにヒアリングが出来てました(笑)
カマリは匂いのことなんだそうな。カ→マ→リ→ではなく、カ↑マ→リ↓と発音するんだと。

盲目の津軽三味線の名人、初代高橋竹山を追ったドキュメンタリー。
生前の演奏を見るだけで、この映画の価値がある。

お孫さんもいるし、結構お弟子さんもいて、その人達の回想で映画が進む。
が、ぶっちゃけドキュメンタリーとしては初代竹山の人となりの紹介にはあまり役に立っていないな。インタビューは多いが、竹山がどんな人物だったかは余り伝わらない印象。

生前のツアーで沖縄に行ったりしてる。で、戦争中の犠牲者で青森からの移住者が結構いたそうな。知らなかった。(何故青森から沖縄への移住者がお買ったのかは特に触れられず。そういう所をもっと説明してよ!)

津軽は飢饉(ケガヅ)が多く、江戸時代には10万人単位の餓死者があったそう。そういう土地柄が身を削るような鬼気迫る演奏になるのは理解出来る。映画でもその辺をもう少し突っ込んで欲しかったな。

ただ、ラストの2代目竹山の演奏も良かった。女性だが2代目襲名を認めない人も居るのだとか。その辺もあまり突っ込まない。

竹山の凄さは伝わるが、ドキュメンタリーの構成としては痒い所に手が届かない構成が残念。
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