ロアー

バーフバリ 伝説誕生<完全版>のロアーのレビュー・感想・評価

3.8
インド映画にハマって約2年と3ヶ月。
そして、インド映画が好きなのに「バーフバリ」を観たことがないことに驚かれて約2年と3ヶ月・・・私もついに、ついに「バーフバリ」を観ました!!

折角なので<完全版>の方で観たけど、2本合わせた長さにヘタレを発揮してしまって、見放題もあるのにあえてアマプラ100円レンタルの吹替で観ました。

なんていうか「バーフバリ」って、めっちゃ神話的、伝説的、インド的な映画だったんですね。

外国でいうところの「西遊記」だったり「キング・アーサー」の類(後半は「300」か「マッドマックス」)。
それと比べると「RRR」って無茶苦茶なことばっかり起きるのに、あれでもしっかり地に足が内容だったんだと気づきました。友情と使命という題材も分かりやすいし、なるほど「RRR」の方が受け入れやすい。「RRR」の感想に「「バーフバリ」にはあまりハマなかったけど「RRR」は好き」という意見が結構ある理由がよ〜く分かりました。

私もあまり神話的なインド映画は好きじゃない方なんだけど、スケールがとにかく大きくてなかなか楽しめました。前半の大自然の映像がすごく神秘的だったし、天女もめっちゃくちゃ綺麗だった(ただし、若干集合体恐怖症になりかける)。

一応、インド映画歴3年目なのでストーカーまがいの強引な恋のアプローチにも随分慣れたつもりでいましたが、バーフバリのヤバさは群を抜いていて度肝を抜かれました。思わず「ヤバイ奴だ!ヤバイ奴がいる!」ってずっと叫び続けちゃった。

具体的に言うと、バカップルがやりそうな2人で合わせると1つのハートになる半分のハートのタトゥを、全く知らない人に知らないうちに一方的に彫られたことから始まる恋・・・このヤバさ、伝わっただろうか?

でも、アヴァンティカはそんなヤバい奴なバーフバリに"女"であることを教えられちゃったんだね。女である自分の美しさに気づかされちゃったんだね。インドにも時代劇の「あ〜〜〜〜れ〜〜〜〜!」的文化があったことに対する驚きやこれで本当に良いのアヴァンティカ!という感情で心がごちゃ混ぜになったけど、アヴァンティカが「デンジャラス・ビューティー」や「プリティ・プリンセス」なんてレベチなくらい、めっちゃ綺麗に変身したことは確かでした。バーフバリ、実はカリスマ・スタイリストだった。
そんな伝説誕生のお話です(違います)。
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