病みから闇へ…
ホアキンジョーカーの凄まじい演技に魅せられる
劇場で観た時は入り込めなかった部分も今回はしっかり伝わってきて二回目だからこそわかるゾワッとくるシーンもあった
突発的に笑い始めてしまう厄介な病を抱えている主人公のアーサー
そんな持病のせいで周りから気持ち悪がられてしまう事も多々あり友達もいない
寝たきりの母の看病をしながらピエロのバイトで貧しい生活を支える日々
そんなアーサーにはコメディアンになり憧れの番組に出演するという夢があった
しかし現実は厳しく負の連鎖が続き何をやってもうまくいかず世間から見捨てられてゆくアーサー
そして彼の中の狂気が目覚める
笑いながら泣いているアーサーがジョーカーとなり闇に落ちていく様子を見ているとゾッとして怖いと思う反面、そうなってしまっても仕方ないと思ってしまう自分もいて困惑してくる…
小人症の同僚とのやりとりを見ていると彼の中には優しさが残っているのもわかって余計に感情移入していってしまう
ピエロメイクと赤いスーツ
悲しい過去や現実から解き放たれたように軽いステップをしながら階段をかけ降りるジョーカーがたまらなくカッコイイ
先日観たタクシードライバーと合わせて観てみたら似ている部分も所々あってそこも楽しめた
こめかみに銃を突きつけるポーズが印象的
今回出てきたデニーロがぶくぶくで年月を感じる
この人生よりも硬貨な死を望む
世間からズレていた男はジョーカーとなる事で自分の意思とは関係なく世間から支持される存在になってしまった…
でもなんかわかっちゃうよね