映画は良いよね

ジョーカーの映画は良いよねのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
5.0
格差の広がる治安の悪いゴッサムシティ。人を笑わせたいという善良な市民が、貧困、発作、生い立ち、他者からの軽蔑に押しつぶされていく。そして、人を殺したことをきっかけに快感を覚え、さらには他者から賞賛されてしまう。唯一、心を繋いでいたスタンダップコメディも踏み躙られ、ジョーカーが完成する。

階段を下るカットが何回かあったが、最後の軽快かつ、生き生きと喜んで堕ちていく感じはどうしても爽快に感じてしまう。

さまざまな映画で描かれてきたテーマをオマージュと共に詰め込んでいる点も好感。
鬱屈とした作品だが、見る価値は大いにあると思う。