よりとも

ジョーカーのよりとものレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
3.5
□見たきっかけ
フィルマークスで高評価だったから

○よかった点
・社会に対して絶望と不満を持ったアーサーの気持ちに共感できるようなストーリーになっているのがよくできていた。世の中の荒んだ様子を様々な点で表現している。
・アーサーが人を殺した直後にトイレのような場所で謎のダンスをしているのが覚醒の合図なのだと感じた。
・最初行きずりの女がどうしてそこまで献身的なのかが気になったが、全てアーサーの妄想だったことに驚いた。

△気になった点
・まず、自分はバットマンを見たことがなかったのでジョーカーと言うヴィランが何者かがよくわからないまま視聴してしまったのは良くなかったかもしれない。既にできあがっている人物像に向けて変化していくアーサー見るのと、先入観のないまま最初から見るのとではまた違ったと思う。
・社会に対しての不満の爆発がどんどん膨らんでいくのがよくわかったが、暴徒化していく要因はあまり描かれておらず、少し弱いように感じた。
・最初の地下鉄殺人の後から、どんどん盛り上がっていくのかと思ったのだが、アーサー自身がもやもやとしている描写が多く描かれていて、盛り上がりに欠けたように感じた。
・結局、トーマスは父親だったのかどうなのかがよくわからなかった。そして、トーマスとマレーの出立ちが似ているためしばらく同一人物だと思っていた。
・全体を見て、自分が最初に思ったより難解な映画だなぁと感じた。主演のホアキンの演技も然り、様々なところに何かを含んだ要素があるように感じたが、いちど見ただけではそれがわからず悩むところが多かった。今度はバットマンを見てみたいと思う。
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