鎌谷ミキ

ジョーカーの鎌谷ミキのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.0
【観客は"それ"の目撃者となる】

[あらすじ]ネットアレンジ
大都会ゴッサム・シティで道化師として暮らしていた一人の孤独な男アーサー・フレック(ホアキン・フェニックス)ピエロメイクの大道芸人として、病弱な母(フランセス・コンロイ)を支える心優しい面もあり、同じアパートに住むソフィー(ザジー・ビーツ)に好意を抱いている。どんな時も笑顔で人々を楽しませなさいと言う母の言葉通り、コメディアンを目指してドン底から抜け出そうとするアーサーが、なぜ巨大な悪のカリスマ『ジョーカー』へと変貌したのか。切なくも衝撃的真実の物語。

[レビュー]
ちぃさん💕との同時鑑賞🥳バットマンマラソンから番外編へと。
これは…なんかラスト清々しく描いてるけど、なんて絶望的な…映画館で観てたら唖然として立ち上がれなかっただろうな…

番外編以外のバットマン観てきましたけれど、こんな悲しい物語も『ダークナイト』ぐらいで…R-15らしいエグい描写もあって、精神的に来る…

この物語で"光"を探してみたんだけれど、チビと言われからかわれてた同僚のゲイリーぐらいで。ほとんどがゴッサムシティの"闇"として描かれているのは、本当にツライ…

虐げられると、凶暴になる。そこをいいたいんかもしれないけれど、必ずしもそうならないとは思うんだよね。確かに児童虐待はよくない。そこは擁護しない。でも、少なからず人格形成には関わってくることなので、慎重にしなければいけない。映画はこういうことにハッと気付かされる。

いろんな"ジョーカー"を見て来ました。あえてランキングにはせず、違いを。ドラマや別映画にも出てきてるらしいけれど、見てないなぁ…

・ジャック・ニコルソン…一番"笑顔"がチャーミング。ということで、愛らしいジョーカーだったと思います。

・ヒース・レジャー…"最恐"という言葉が似合う。非情、無慈悲、そんな言葉が似合う。

・ホアキン・フェニックス(本作)…"哀愁"ですね。笑顔に悲しさが溢れている。

なかなか辛い内容でしたが、ご一緒していただきありがとうございました✨
鎌谷ミキ

鎌谷ミキ