このレビューはネタバレを含みます
ホアキン・フェニックス劇場。
社会の最下層で苦しんでいる人間がジョーカーになりますよって話。
ジョーカー誕生秘話みたいな映画で、ジョーカーはただの狂人じゃなくて、社会弱者の成れの果て、突然高笑いをするのは幼少期に受けた脳のダメージのせい、かおは漂白されていない。
アーサーは、体が不自由な母の面倒を診ながら自分も福祉の借りなければならないような脳の障害を患っており、自分にも責任があるとはいえ、解雇により職も失ってしまう。社会福祉も打ち切りになりと完全などん底の中でさらに自分の出自二関する母の嘘や過去に自分が虐待を受けていた事実、そしてテレビ番組で自分を有名司会者がバカにしている映像を見て全てをぶち壊してやれってなってジョーカーになる。十三人の刺客の稲垣吾郎のような倒さなければならない完全な悪ではなくて、どうにもならない絶望の末に悪にならざるをえなかった悲しみのビラン。だからこそこの映画の後にバットマン二出てくるジョーカーが悪としては弱くなるなってのがね。
踊るジョーカーはとてもクレイジーでカッコイイ。
ロバート・デ・ニーロがコメディ番組の司会者やってるのはキング・オブ・コメディからかな?。
ブルース・ウェインのトラウマの原点も描かれていて良い。
スコセッシ&デニーロの作品をもう少し観た方がよさげです。