このレビューはネタバレを含みます
笑いなんて全然ない。
社会や人から裏切られる絶望や孤独感、人から注目される優越感。感情剥き出しの狂気的なジョーカーを魅せるホアキン・フェニックスから目を離せない、122分。
初めて手にかけたときの恐怖と優越感の狭間や即死なのに1発ではなく何発も撃ち込む様や突き刺すシーンに押さえ込んでいたのがどれだけか伝わってきて苦しい。
ジョーカーを作るのは自分かもしれないし、なるのは自分かもしれないと思わせる作品。
個人的にはダークナイトも観ててジョーカーに惑わされ、のまれそうになる作品で好きなんだけど
これも最初から沈みこむまでの様が見事で見終わってからじわじわ良さが滲み出てくる作品。
見終わったときは★4.1ぐらいか、、と思ったけどあとから考えるうちに印象的な部分が思い出されてこの評価。
とにかく凄く重くて深かった。
万全で観ないと病むと思う。