少林36房

ジョーカーの少林36房のレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
3.6
良かったです。
なかなか良く出来ているし作り込まれた作品。

ただ、一作品としてして観れば
良く出来た作品だと思うのですが、
バットマンなどの他作品との繋がりを考えると
ちょっと気になったりしたかなぁ。

それは
「君は私に優しかったから」と
道化師仲間を殺害しなかった展開があったりで、
この内容だと、まるで
自分自身に優しくしなかった者
自分自身に偽っていた者
自分自身を陥れた者・もてあそんだ者(司会者)
自分自身を捕らえようとする者(警察等)
に対してジョーカーが行動をとっているようで、
後の出来事となる数々の悪行に
結びつきずらいのではないかな?と
私は感じました。
個人的には
“相手を選ばぬ非道超愉快犯”という印象が
ジョーカーに対してあったので。

そんな訳で本来
評価★3.7を付けたいところなのだけど
そういうトコが気になり★3.6。

2019年9月に映画館で鑑賞

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尚、2019年9月に行われた
第6回ネットシネマフェスティバルで公開した
以下の短編5作品がフィルマークに
アップされていなかった為
この場に書き込みたいと思います。

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『おもろい夫婦 〜a LOVE〜』(監督 : 冨田卓)

まず撮影・編集が安定していて良かったです。
一瞬のカットなどにも
細かい映像演出が施されており
そういった作品作りへの意識が感じられました。

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『役員やりませんか?』(監督 : 高橋浩)

PTA会議でのやり取りを扱ったという
その狙いは悪くないと思うのですが、
個人的にはPTA会議の参加者の
もっとドロドロしたやり取りが
見たかったかなと。

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『お通夜テイク2』(監督 : 高橋浩)

冒頭に暴力団排除条例を示唆する
展開なりテロップを出してくれたら
もっと良かった様に感じられました。
その上で様々な人々が
通夜への参加を断る展開であったなら
もっと観る側には良かったんじゃないかなぁと。

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『虹のかかる街』〜花の章〜(監督 : 飯野歩)

撮影は良かったと思います。
ただ、多くの役者や展開(ドラマ)等を
強引に押し込んで作られている感があり
詰め込み過ぎ。
その為か
シーン展開も映像編集も速く
台詞の掛け合いも含め人物間のやり取りが
早過ぎて付いて行くのが大変。
体感的に1.2倍速で観せられている様にも感じました。
おそらくはワークショップに参加した
多くの役者を作品に出したかったのだろうけど、
無理がたかってしまった結果の様に私は感じられた。

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『虹のかかる街』〜虹の章〜(監督 : 飯野歩)

撮影は良かったと思います。
“花の章”よりもシーン展開や台詞の掛け合いが
やや早くなくなって観やすくなった印象だけど
それでも展開や登場人物の詰め込み過ぎ感が否めない。
少林36房

少林36房