はるか

ジョーカーのはるかのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.8
心に迫ってくる作品。

最初はただアーサーに同情していたけど、
途中からふと、
このアーサーを馬鹿にしたり、理解のない周りにいる人達って私じゃない...?
とスクリーンを前に戦慄を覚えました。

ただ傍観して流れに乗るだけ。
そして自分で気付いてすらいない偏見に満ちた考え..
私は口にした事がないなんて言えるだろうか?

これって誰のことだと思う?と終始目の前に突きつけられている気がしてソワソワ落ち着きませんでした。
私が何気なくした事、しなかった事が
周り回って犯罪者と呼ばれる人達を生んでいる事もあるかもしれないと。


毎日陰鬱とした気分で13階段のような階段を上がっていくアーサーが、ジョーカーとなって軽快な足取りでてっぺんから降りてきた瞬間、
一度死んで地獄から戻ってきたんだと感じて、ダンスとも相まって噂通りとても印象に残るシーンでした。

それにしてもすごい作品だった...
海外では未成年の鑑賞を禁止するとネットニュースになっていましたが、ちょっと納得。
ただ若い時にみるからこそ意味があるんではとも思ってしまうけど。

今は考察を観て、2度楽しんでます。笑
はるか

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