映画館で観なかった事を後悔しています。犯罪映画でありヒーロー映画。
「あの」ジョーカーのプリクエル。
物語の前半「善人で弱者」現代人でも共感しやすいアーサーで引き込んでおいて...こりゃヤバい、そりゃ米軍も注目するよ。
自らも障害を持ちながらボロアパートで同じく障害をもつ母と2人で暮らす青年。娘と2人で暮らすシングルマザー、若く攻撃的で生きていく為に恐喝するストリートチルドレン、世間にエリートとされながらも終電でファーストフードを食べながらさらに弱者に絡む大企業の社畜、弱者の相談相手になり続けた挙句仕事を失うカウンセラー。 弱小だらけの世界で共感を得ていくアーサーと「この映画」。
世間に失望し限界が来た時に偶発的な殺人を犯し、解放と影響力を得るアーサー。(あのジョーカーだと思いながら見てるからか殺人の驚きはない)
これは犯罪映画でDCのジョーカーじゃなくてもいいんじゃないかと感じるが、最終盤にアーサー▶ジョーカーが悪のヒーローになった正にその時にバットマン誕生のきっかけになる事件が起き、DCのジョーカーである意味をもつ。
ホアキン・フェニックスがカッコよすぎる。立ち姿、振る舞い、タバコの吸い方、とにかくカッコよすぎる。
突入していく警官たちに目もくれず堂々と駅から出ていくシーンはもう完全にスーパーヒーローの入場シーンだろ。
弱者の大きな共感と指示を得るジョーカー。皆の主観にとってどっちが正義なのか。民主主義ってなんなのか。
どこまでが妄想だったのとか、
ラストシーンがどうとか、
ここは他の映画のどうのこうのとか、
色々語りたくなる映画。
是非見て欲しい。