youki

ジョーカーのyoukiのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.0
この作品は、「バットマン」シリーズで大人気の敵役、ジョーカーの誕生秘話を描いたdc映画である。
貧困に苦しむ大道芸人アーサーがジョーカーという悪党になる話。
過去の「バットマン」シリーズでは、ヒースレジャーやジャックニコルソンなどが狂気に満ちた演技をジョーカー役で披露している。今作でこの役を演じたのは、「her」「グラディエーター」などに出演しているホアキンフェニックスである。監督も彼用の脚本を独自に手掛けた。
公開翌年のアカデミー賞では、その年最多11部門にノミネートされた。

ジョーカーの恐ろしさよりもゴッサムシティの恐ろしさに思い知らされました。貧富の差異常だし、ゴミメッチャ山積みだし、デモおきてるし…アーサー(後のジョーカー)が育った土地がいかにひどい場所かが分かります。その部分でアーサーに同情してしまいます。
しかし、彼の行動には異常すぎる面があり、納得出来ないところも沢山あります。なのでこの映画を好きになれない人も沢山いるでしょう。

監督は「この映画は観ている人が、同情と嫌悪感の間を行き来するような映画だ」みたいなことを言ってたが、その通りに思います。

しかし個人的には、「ダークナイト」であんなに破壊力のあった「ジョーカー」の誕生秘話を観られてとても嬉しく思います。彼のことなんで、同情できるところとできないとがあるのも当然でしょう。

ホアキン・フェニックスの演技は本当に素晴らしかったです。「ダークナイト」でのヒース・レジャーの演技にも全く劣らない完璧なものでした。
今年のアカデミー主演男優賞はおそらく彼でしょう。

初めに言ったように、ゴッサムシティの荒れた街並みもまたしっかりと再現されていて、その点もよかったです。
どの国にもあるような貧困という社会問題を、観客へシリアスに訴えかけているようでした。

結論、アカデミー賞独占したれ!
youki

youki