わかる。
トゥレット症候群は本当につらい病気だと思うし、それなのに打ち切られるカウンセリングに投薬、母の介護、貧しい家、仕事も上手くいかず、気のおける友人や恋人もいない、格差ばかりが広がっていく世の中、、、
追い詰められていくアーサーの辛さは本当にわかる。
だけど、それで人を殺めるのは違うよね?
世の中が狂ってるからジョーカーになるのはしょうがないよね!
ゴッサムシティが北斗の拳ワールドになってもしょうがないよね!で終わらせないでほしい。
自分の生活の不満を社会のせいにして人殺し、ジョーカーって、そんなよくいる感じの殺人鬼だったの?と思ってしまった…
そして、ジョーカーが貧しい者、弱者、私たちのヒーローなのだ!立ち上がれ!みたいなオチには全然共感できなかった。
自分はもっと人から認められるべきだ、人より優れているはずだ、と権利ばかり主張する人ってすごく怖くない?
ただ、ホアキン・フェニックスの演技と役作りは本当にすごかった!
笑い方、階段での踊り、一瞬で引き込まれちゃう。
それから、バットマンシリーズとの繋がりもちゃんと見せてくれて楽しいし、全体的にジョーカーを連想させる緑がかった画作りがとても綺麗で、観れてよかった。