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ジョーカーのhitomiのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.0
気になりまくってはいたけども、あまりの鬱映画との評判にびびって劇場では観れず。やっとNetflixに来たのでこんな夜中に観てみました。
すごいね、これ。

まず、ダークナイトライジングは大好きな作品の1つなので、また違う視点から観ることができてすごく嬉しい。

ホアキン・フェニックスの演技は言うまでもなく。アーサーがいかにしてジョーカーになったのか、ならざるを得なかったのかが痛いほど伝わる。痛すぎて途中目を瞑ったシーンも。


さて、ここからはわたしの完全なる独り言です。笑

彼を作り上げたのは腐敗しきったゴッサムシティという社会と、彼の真っ直ぐな正義。
作中のセリフにもあったけれど、善と悪は主観なんだよね。どこから見るかって違いしかない。
よくある話だけど、桃太郎の話を鬼目線で考えたらどんな話か?ってのと似てる気がする。

善悪、正誤、明暗、誰が決めてるんだろう。多数決?だとしたらなにが「正しいか」なんて決められるはずがないよね。だって数の多さだけなんでしょ?でもそれが現代社会だよね。民主主義だよね。

精神疾患はれっきとした病気だとは思う。でも、それを「異常」たらしめるのって何?結局「大多数と異なる」っていう多数決だよね。民主主義だよね。


こういう議論はよく自分の頭の中で始まってしまって、終わりが見えなくて分からなくて辛くなる。
なにが正解なんてない。だからこそ考えることをやめてはいけない。その時その時でベストな答えを出し続ける必要があるし、対処し続ける必要がある。
わたしたちの社会がジョーカーを生まないために。
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