ARA

ジョーカーのARAのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.0
アメコミ系はあまり観ていないので
繋がりとか
気にしていたけど

この映画は
ジョーカーというバットマンに登場する宿敵が
どのようにして
ジョーカーたるモンスターに変貌したのか
誕生秘話みたいなものと認識


カリスマ的存在になる者は
表と裏のギャップが
凄まじく
また常人が経験しないであろう
過酷な体験の反動から
何らかのきっかけで
世に知られた瞬間に
その存在は唯一無二の
絶対的存在になりうる

生きにくい世の中を過ごし
微かな希望も閉ざされた瞬間に
この物語の主人公は覚醒し
“笑い”の本質的な部分は残しつつも
解釈の変化によって殺人犯となる

公衆トイレでのカンフーの舞
大階段でのトレビアンダンス
車上での血塗りニッコリマーク

不気味で煌びやかな
これがジョーカーと言わんばかりの
圧巻のトリハダシーンであった。
ARA

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