映画馬鹿

ジョーカーの映画馬鹿のレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.5
いやぁー、良いです!
とても良いです!
久々に映画に溺れた気分です!

先ず驚いたのは、あのハングオーバー3作を
撮ったトッド監督がコレですよ!

しかし思い返せば、伏線回収の練習&試験のようなハングオーバー3作ですから、ある意味納得なのか…

誤解、思い込み、嫉妬、裏切り、別れ、怒り

絶望と孤独、失意のドン底へ落ちた上に
希望への僅かな光すらない…

優しさや思いやりが無力だと知り、
笑顔を失った男が、唯一生きる意味を見い出したのは純粋なバイオレンスなのです。
そして、同時に偽りの笑顔も手に入れます。

こんなに悲しい物語があるのでしょうか…

薄汚れた地獄のようなトイレ、このシーンから
私は涙が止まらなくなりました。

全編を通して強烈に伝わってくる孤独は
なぜなのか、これはほぼ一人芝居なんだと気付く。
ホアキン・フェニックス以外は、主人公に苦しみを与える為に存在する。母親の優しさですら、苦悩を与えます。

もはや、アーサーの人生として鑑賞している
わたくし映画馬鹿は、バットマンだのジョーカーだのアカデミー賞だの、全て忘れ去り
ピストルを与えた同僚ピエロを憎み、母を哀れみ、金持ちバカ息子たちを罵倒していました。

悲しみと怒りに満ち満ちた映画馬鹿の精神状態。
もうマックスです!
ここで作品はクライマックス!
ギリシャ語の語源通りの、まさに怒りと悲しみの漸増です。
クライマックスの見本のようなクライマックス❗️

思い出しました!
彼がこの後ジョーカーになるんやった😱😱


ブルース、ウェインの運命に繋がるエンディングに、いやいやエンディングやない!!
これから始まりやないの!!!!

なんだかいろいろと書いてしまいましたが、
映画に、心を揺さぶられたい方は是非ともご鑑賞ください。
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