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一度死んでみたのjamのレビュー・感想・評価

一度死んでみた(2020年製作の映画)
3.6
人間ってなんで前もって後悔できないんですかね…

天国への案内人、火野氏(この名前も実は…笑)が計にしみじみと語る

いつでも出来ると思ってることが
いつか急に出来なくなる

ただひたすら笑いたい一心で観に行った映画で、
こんな言葉が聞けるとは…


2日死んで生き返ることが出来る薬、
その名も"ジュリエット"
ちなみに"ロミオ"は若返りの薬
社内の不穏な動きの真相を探るため、社長の計がジュリエットを飲んで"死んで"しまったことからのドタバタ

新社長は反抗期真っ盛りのデスメタルバンドボーカルの計の娘、七瀬
ところが、2日後に生き返る前に計が火葬されそうになり…


笑った、笑った。
監督と脚本がCM畑の方ということで、ソレ系の小ネタが満載。
CMでお馴染みのタレントさんや、ちょい役にめちゃくちゃ豪華な俳優さんがたくさん出てるので、ボーッとしてると見逃しちゃう

あの死顔を続けるのはさぞかし大変だったであろう堤真一
わりと幸薄い境遇っぽいのに弾けた演技の"ココよー"が最高、木村多江
存在感なさすぎの"ゴースト"の、オーラを消した吉沢亮が良い。

この3人に比べると、広瀬すずのこじらせ娘は、一見ぶっ飛んでるように見えるけれど展開が予想出来るキャラ

ここで描かれていた父と娘の絆は
悪くはないけれど、個人的には共感することがなくて

ただ、一度"死んで"から娘との関係を見つめ直していく計とリリー・フランキー演ずる案内人の会話は
くすりと笑いながらも
さらりと深いことを言っていて
するりと私の心に入ってきた

あと。
たぬきは哺乳類ネコ目、はメモメモ。


ま。
一番オイシかったのは
松田翔太演ずる"じーさん"デス!
…きっと
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