バロウズ

カプリコン・1のバロウズのレビュー・感想・評価

カプリコン・1(1977年製作の映画)
4.1
有人火星探査機「カプリコン1号」
打ち上げ直前になって重大な欠陥が発覚したことでクルー達は強制的に宇宙船から降ろされ、アメリカ政府の体裁を保つために火星探査をでっちあげることになるが…。

真相を追うジャーナリストと命を狙われるクルー達の逃走を描いたポリティカルアクション。
早い話、政府の陰謀により都合の悪い人間が次々と消されていく。撮影には協力的だったNASAが試写を観て激怒したいうのも納得。

自分は陰謀論とか全然信じてないし、むしろ「アポロは月へ行ってない!」とか「911は自作自演だ!」とか本気で言ってる人を見ると心の底から軽蔑してしまう人間ですが、この映画は細かい事を気にせず素直に楽しめた。
SF、サスペンス、アクション、サバイバルなど娯楽要素を詰め込んだスリリングな展開で退屈しなかったし、崖を登った先に…のシーンはゾクゾクした。あのOJシンプソンが出演しているのも感慨深い。

クライマックスの複葉機とヘリのエアチェイスシーンは圧巻。この時代なのでもちろんCGも使われておらず大迫力。

…と、確かに面白い映画であることには間違いないんですが、アポロ陰謀論の槍玉として扱われているのは少し複雑な気分。
バロウズ

バロウズ