Boss2054

フィフス・パッセンジャーのBoss2054のレビュー・感想・評価

フィフス・パッセンジャー(2018年製作の映画)
1.7
コレは、ヒドイね。
C級映画を観る楽しみは、ターミネーターの様なとてつもない宝物が隠れているかもしれないと云う期待からだが、
ほぼ、期待を裏切られる。

第一、よくコノ企画が通ったね。
アメリカ映画界は厳しい、厳しいと云う割には、こんなとてつもないどうしようもない映画が作られたりするから不思議だ。

日本で出版されているアメリカ製の脚本の書き方に準じている筈ならこんなアホな脚本は、出来上がって来ない筈なのに、どこにでも、掟破りな奴らは居ると云うコトか⁇

最大の失敗は、
プロットを優先したために、
キャラクターがなおざりになっているト云うコト。
だから、登場人物の誰にも共感出来ないまま、話が展開してしまう。
観ているコッチは、客観視するしかない。
それでも、プロットが面白ければまだ良いが、
そのプロットもヒドイ。
プロットを無理矢理展開するための事象のオンパレード。
必然性が全くない。
例えば、キャラクターの急変。
さっきまで、主人公の見解に猛反対していた登場人物が、
次の展開の障害を導くために、主人公の見解に当然賛成したりする。
つまり、登場人物は、プロットを、展開するための単なる記号にしか過ぎない。
人間不在のドラマなのだ。

その上、SFで、かなり先の未来を描いている割には、
宇宙船の修理にはんだごてを使ったりする。
オマケに出て来る銃はベレッタだ。
ベレッタでも良いけど、もう少し、デザインは変わってるでしょうに、
ト、ありとあらゆるところに説得力がない。

オマケに、途中まで、宇宙船の遭難の話だったのが、
突然、エイリアンの話になる。
コノ脈絡のなさ。
確かに生物兵器の開発をしているト云う話は出て来るが、
90分の中に詰め込み過ぎて、全て裏目に出ている。

第一、主人公の目的が未だによく分からない。
あ、そうそう。
市民と非市民ト云う設定もプロットで障害を導くための設定だが、
そんな未来にそんな極端な差別があるとは想像しづらい。

そんなワケで全てがいわゆる御都合主義って奴。
顔洗って出直してこい‼︎
そんな作品です。
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