登場人物に無駄がない。嫌な役どころの人たちも、みんなどこか愛すべきところがあって、笑えて泣ける作品として完成度が高く、ハッピーな気持ちになれるポジティブな作品。
登場人物みんな一癖あるのもアメリカらしくて面白い。
特に好きなのがいつも脇役でいい味だしてくれるマーゴ・マーティンデイルさん演じる祖母役。彼女がTシャツを養子からもらったと知り慌てて嫉妬するもう一人の祖母を演じるジュリー・ハガティさんも良い。こういう人いるよね、とクスリと笑ってしまうようなキャラクターが本当に面白くて。メインの夫婦の家族たちの細かいキャラ設定が素晴らしい。
養子を迎えるにあたって、仲介するソーシャルワーカーのコンビも見事！
オクタヴィア・スペンサーのおとぼけぶりはさることながら、真面目なんだけど天然なヌケのあるティグ・ノタロはさすがコメディアンの実力発揮という感じ。
さらに養子を迎える他のファミリー達も個性的すぎて、みんな最高！グループ・ミーティングの会話はニヤニヤしながら見てた。
特に身体能力の高い黒人少年を養子にして優秀なスポーツマンに育てたい野望のある女性に対して、ローズ・バーン演じるエリーが、『「しあわせの隠れ場所」でしょ！あの映画最高！』とか何とか言う場面は笑う。
アメリカンな懐の深さを感じられ、ホロっとさせられる感動もある良作。
Nothing's Gonna Stop Us Now by Starship の使い方が良き！
前向きな歌詞が本作のポジティブ・ハッピー・エネルギーとマッチして感動を引き立てる。80年代の名曲の1つ！
蛇足ながら、ローズ・バーン、お願いだから便器に落ちたタングルティーザー、拾ってジップロックに入れないように😅日本的感覚からいくと無理だから。あちらは映画の場面でもトイレに顔突っ込んだり、トイレの床に座ったりのぞいたり多いけど、さすがに便器に落とした物の再利用は😱真面目なシーンだけに逆に笑える場面ではあった😆
