結局カレー

ヲタクに恋は難しいの結局カレーのレビュー・感想・評価

ヲタクに恋は難しい(2020年製作の映画)
1.9
転職先で再開した長身イケメンの”ヲタク”馴染みが「じゃあ俺で良いじゃん」って告白してくるシチュエーションがあまりにヲタクの夢すぎる。ヲタクへの理解があるよって売り文句のあとにしれっと失望させたり泣かせたりしないって言うのキュン。ヲタクにとっての幸せがヲタ活なわけだから、恋愛なんてそんな厄介なもの難しいよね。ヲタクである恋人の「自分を介在しないものへの“好き”」をどこまで尊重できるかって結構バカにならない大事なことよな。

という「ヲタクに恋は難しい」のプロット自体への面白さはあるもののやっぱり福田監督はオリジナルのB級作品がベストだわって再確認。銀魂とか変態仮面はかろうじて原作と作風が噛み合ってたけどこれは実写化失敗あるあるの「主題だけ借りて別物が生まれる現象」が起きてる。

ミュージカル演出をいれたのも謎だし長くて「この時間は一体?」ってなる。高畑充希の歌唱力の無駄遣い感。THEヲタク喋りとニコ動風演出はひと昔の印象だし。樺倉&花子の改編も残念だったな。とりあえず福田監督、一旦佐藤二朗とムロツヨシから離れた方がいいんじゃないかと思う。笑いのワンパターン化が顕著。かたいこと言わずくだらねーって笑えるのが魅力だったはずが、言葉を選ばずいうとシンプルにつまらなくて残念だった。