久々に難解な映画でした。
マジでターゲットがわからない、という意味で……
ベースとしては、オタクを戯画化してコメディにしてるタイプの作品なので、非オタク向けの作品のはず(オタクが見たら「こんなオタク20年前でもいねーよ!」と発狂すること間違いなしなので)なのだが、盛り込まれてるオタネタは説明がほぼないので、オタクじゃないと理解できないという…
さらにこの映画は、ジャンルとしてはまさかの(日本では賛否別れがな)ミュージカルである。
しかし、監督は福田雄一なので、ミュージカル好きが見たらブチギレるようなミュージカルになっていることは、言うまでもない。
もっとも、原作からして「全然『オタクに恋は難しい』なんて内容じゃねえじゃねえか!」というツッコミはあったのだが、問題は、原作の欠点を膨らませて、美点を軒並み失わせていることだろう。
この映画を見て幸せになれるのは、山崎賢人か高畑充希のファンだけである。山崎賢人のビジュアルは完璧で、さすが漫画実写映画請負人だってなるし、やっぱ高畑充希めっちゃ歌上手ぇ、ってなる。
あとは、福田雄一の熱狂的なオタクぐらいか……
個人的には、賀来賢人はそろそろ「福田雄一作品の賀来賢人」から開放してあげてほしい……