らんら

十二人の死にたい子どもたちのらんらのネタバレレビュー・内容・結末

2.6

このレビューはネタバレを含みます

これ最後、 スローモーションであまりにもわざとらしく希望に満ち溢れた演出をするものだから、絶対ラストで絶望にたたき落としてくるぞと予想してました。普通に外れました。
死にたいと思っていた子どもたちが最終的に「生きる」という選択をし、皆で前を向き始めたところで、エレベーターに乗り込みそのエレベーターがぶっ壊れて全員呆気なく事故死して終わるのかなと…

この映画やけにスローモーションを使いますが、鬱陶しいです。他にもなんの意図があるのか分からないわざとらしい演出が作品の邪魔をしている気がします

ストーリー自体はそれなりに面白くて、若者特有の厭世観や大人には理解されない葛藤や鬱屈とした感情がよく表現されていました

「生まれてこなきゃ良かった」に対するアンサーって凄く難しいし結局「誰かの為」になっちゃうんですよね。この映画でも何だかんだ答えは曖昧にされていましたし、それはそれで最後にアンリが「自殺賛成派として参加し続ける」と言ってるので良い着地点だとは思いますが。

ただキャラクターがなんか漫画っぽくて嘘くさいのが、主題歌の選曲も相まってB級感を助長させています。
今見返すと豪華なキャスト陣を使ってますけどこういうジャンルって映画にするとチープになっちゃうからドラマとかでキャラクター一人一人を掘り下げて構成した方が良さそう。
キャラクターの背景が終盤になって急に判明し出すので印象が薄くて感動が薄れますしあんまり記憶に残りません。

高校生の頃一度見た記憶がありますがストーリー全く覚えてなかったので刺さらなかったんでしょうね…
らんら

らんら