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悪魔はいつもそこにのオムのネタバレレビュー・内容・結末

悪魔はいつもそこに(2020年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ジェイクジレンホールがプロデュースしてるって聞いて気になってたけど怖そうだなぁって躊躇。
でもテネット観て、案の定、パティンソン映画を強化しちゃうかぁ!と思って視聴。

雰囲気は重たい。雰囲気だけならプリズナーズに似てたかな。
1950年代の南部。戦争も深く絡んでいる。様々絡んでいるんだよね、戦争によるPTSD、田舎の閉鎖感、宗教への依存、歪んだ性癖など。ただ、トムホ演じる主人公自身に罪がなくて、周りの『悪魔』に突き動かされて人を殺すこと重ねちゃうから哀しいね…。これがダメ!って提示するタイプの映画じゃないから、なす術なくラストを迎えてあーあってやるせ無い終わり方。ラストのナレーションが本当にあったらよかった、ありたかった、主人公の夢(もう一つの道)なんだろうけど、どこで狂ったんだろう、誰が悪かったんだろう。神様はどうして助けてくれなかったんだろう。主人公は最後まで神に祈らなかったし、過度な信仰を否定する描かれ方していたような気もする…

パティンソンはドくそドくそ言われていたから構えていたけど、よくあるくそ牧師だった。なんていうか、ほんと、立場の悪用、頭の悪さ、浅はかな若さ、チャラさって感じの。でも顔が良かったし、前髪が垂れてるのよかったし、ドくそエピソードの味見のシーンはエロかったから、満足。シンプルに最悪な奴ではあったから制裁を受けることは、やっぱりね。と。かわいい役だったよ。クソだけど。でも可愛かったから殺されちゃったなあって寂しさもあったよ。複雑。
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