ぺち

シティ・オブ・ジョイ ~世界を変える真実の声~のぺちのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

こういうドキュメンタリー映画最近観れてなかった…反省。

嘘なら嘘だと、地獄なら地獄だと言ってくれって切実に思ってしまうくらいシティオブジョイの女性たちの口から語られる実体験があまりにも、悲惨で。
ちょっと本当に、え?て、耳を疑うような話がいくつもあって、言葉にできない感情に襲われた。

でもそんな耳を塞ぎたいような残酷すぎる現実が、確かに世の中に存在してて。

どん底の底の底まで落ちて、文字通り心も身体もずたずたに傷つけられて、こんなの話を聞いている画面の前の私ですら死にたい、て思うくらいだったのに、
その状態からそれでも生きていくために前を向いて、傷つけられた、その痛みをパワーに変えていこう、って
同じ痛みを抱えた女性たちが一緒に泣いて、お互いを支え合って、声を掛け合って、肩を組んで、笑ってる姿が映し出されてて、
綺麗事ではない、本当の意味での生きていく活力とか勇気をもらえた気がした。

沢山沢山泣いた後に、負けてたまるかよ、私の、私たちの何が悪いの?て、悲しみや苦しみや痛み、ぜんぶのネガティヴな感情を悔しさや怒りとしてバネにできたら、もうこっちのもんだよなって


みんな今日を、明日を生き抜くのに必死な環境で、ムクウェゲ医師の飛行機代のために野菜を売ったりしてお金を貯めてって、コンゴってすごい愛に溢れた国じゃんって
ムクウェゲさんみたいな理解ある指導者がコンゴにいてくれて、よかった(泣)

絶対に絶対に、たくさん傷付いて泣いた彼女たちが、シティオブジョイを卒業していく人たちが、みんな、自分の幸せのために、誰よりも幸せな未来を築けますように。
苦しい過去を抱えた人たちが、その先の人生で人一倍輝ける世界がありますように。
ぺち

ぺち