ゴン吉

居眠り磐音のゴン吉のレビュー・感想・評価

居眠り磐音(2019年製作の映画)
4.1
佐伯泰英の時代劇小説の映画化。
主演は松坂桃李。木村文乃と芳根京子がWヒロインを演じる。

江戸時代の明和9年。
3年間の江戸勤番を終えた坂崎磐音は幼なじみの親友である小林琴平と河井慎之輔の三人で仲良く豊後関前藩に帰ってきた。
琴平の妹・舞は慎之輔に嫁ぎ、磐音もまた、琴平と舞の妹である奈緒との祝言を控えていた。
ところが三人が国に戻るやいなや、大事件が勃発!
舞が不貞を犯したという噂を信じた慎之輔が舞を問答無用でいきなり斬り殺し、それに怒った琴平が慎之助を斬殺してしまう。
そして磐音は藩命により謀反の罪に問われた琴平を止むを得えず討ち取る。
無二の親友を失った磐音は、許婚の小林奈緒を残したまま脱藩し、江戸でうなぎ屋の賄として働きながら浪人として暮らしていた。
ある時、磐音に両替商・今津屋の用心棒の声がかかるが……

主演の松坂桃李の演技が素晴らしく、時代劇に馴染みが無い人も楽しめます。
もちろん本格時代劇を謳っているだけあって、殺陣も迫力あります。
「地獄であるなど もとより承知じゃ 友のおらぬ世で 愛しい女に二度と会えぬ世で 生きていくのだ 死ぬよりも酷だ だがそれがしが選んだのだ 生きることを それが地獄の道でも」 
「冬が寒ければ寒いほど赤く実る南天に」 
ラストに見せる奈緒の微笑みが切ないです。 

初鑑賞は2019年の試写会でしたが、隣のカップルのおにいちゃんは鼻をすすっているし、前の席のおばさんはハンカチで目を拭いていました。まさにキャッチコピーどおりの「全世代でい~わね!」で、老若男女が楽しめる作品です。 

2022.1 BS・日テレで鑑賞  
2019.5 丸の内ピカデリーで舞台挨拶付き試写会にて鑑賞
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