花とみつばち

狙撃の花とみつばちのレビュー・感想・評価

狙撃(1968年製作の映画)
4.0
加山雄三の寡黙で無表情な殺し屋。
正直、こういう映画って邦画よりフランス映画の方が出来が良質であるから残念。だけど共演者の浅丘ルリ子の存在が良い作品に仕上げていると思った。
銃を持ち人を撃つ快感、それが生きている証の加山雄三。笑っている顔の方がカッコ良いけど、今回は仕方ない。
ファッションショーでのホワイトラパンコート。グルノーブルオリンピックで審査員のユニフォームだったなんてすんごいお洒落。この時代の流行がもう一度巡って来て欲しい。
やはり浅丘ルリ子の茶髪のロングヘアが素敵。身体とのバランスが良くて着用しているすべての衣装が最高に素敵だし、この「 狙撃 」の彼女が様々な作品の中で一番美しいとさえ思った。

ちょっとお洒落で蝶々が舞い芸術的なのも良かった。時折流れるスキャットもこの時代の特徴を表す。

中年で少しギラついた森雅之の悪役。
ニューギニアに行く為にパスポートまで用意するけれど、ラストは想像通りのよくあるパターン。
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